職員インタビュー


現在、朝市センター保育園には保育士、栄養士、調理師、技師など合わせて25人の職員が働いています。

今回は、保育士に職場の様子や保育の仕事についてインタビューしてみました。

 

 

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【職員インタビュー①】

 

 

 

 

よっち:保育士

  男性(1児の父)

 担当クラス:そらのこぐみ

      (5歳児、4歳児クラス)

オイラは朝市センター保育園に生息している河童のカッパ君です。

保育園の子どもたちの人気者なんだけど、そのオイラと同じくらい人気者の保育士よっちに、子どもたちがお昼寝をしている間に、ちょっとだけ保育士の仕事について聞いてみました。

 

よっちは、保育士になって3年目の男性保育士。現在そらのこ組(5歳児、4歳児クラス)の担任をしています。

ちなみに、この保育園では保育士を「先生」とは呼ばず、子どもたちも大人たちもファーストネームやニックネームで呼び合っています。

 

この慣習には初め驚く人もいるかもしれないけれど、その方がお互い距離が近い気がする。そして、立場や関係性だけでなく、ひとりの人間同士として信頼と敬意を込めてかかわり合っているように見える。

 

カッパ君:まず最初に、よっちが保育士になったきっかけを聞いてみたいのですが。

 

よっち:高校卒業後、安定した職業に就きたいと思い、公務員になるための専門学校に進学しました。ところが、学生生活の中では自身に燃える何かを見つけられずにいました。そのまま就活の時期になり、世の中の情勢をもっと知らなければと目を向けた先に飛び込んできたのは、児童虐待など近年子どもをとりまく問題でした。

自分も就職のことで悩んではいるけれど、記事に書かれている子どもたちの苦しみはとても計り知れない。

生まれて間もない子どもたちの抱える生き辛さを何とかできないかという思いが生まれました。

その頃、喜美子園長から声がかかり、アルバイトという形で保育園にかかわることになりました。

 

カッパ君:それで保育士になったのですね?

 

よっち:最初はアルバイトをしながら通信教育で保育士資格を目指しましたが、独りで学習することが辛くなり、夜間の専門学校に入学し直し、資格を取得しました。

 

カッパ君:保育士になって良かったと感じる瞬間はどういう時ですか?

 

よっち:よろこびはいろいろとありますが、短期長期の目標など、悩みながら真剣に考え取り組んだことが、後に子どもたちの成長の中に感じられた時ですかね。これを取り入れてみてよかった。やってみてよかったと思えた時は心からうれしいです。

 

カッパ君:一方で保育士の大変なところはありますか?

 

よっち:子どもの保育と事務作業の両立です。どちらも大事なので、時間をうまく使いたい。もちろん、自分の時間、家族との時間も大切なので、そのバランスが課題でもあります。

また、この保育園だけの課題ではないですが、一家を支える立場としては保育士の待遇面など、改善が必要と思いますが、一緒に考える仲間をつくってうまく解決していけたらいいと思っています。

 

 

 

カッパ君:朝市センター保育園に就職してよかったところは?

 

よっち:先のような課題なども、ひとりで抱え込まずに、職員同士で話せるところですね。特に自分は男性保育士ということもあり、もう一人いる先輩の男性保育士の存在は自分には心強いです。でも、他の女性職員とも特に性別を気にせず何でも話せる雰囲気なので、職員同士が自然と協力し合える関係はできていると思います。

 

カッパ君:朝市センター保育園の魅力はなんでしょう?

 

よっち:考えも行動もとにかく“子どもをまん中に”が徹底されているところです。保育園なのだから当たり前かもしれませんが、年齢に合わせた枠組みも大事にしながらも、子ども一人一人の個性や状態に寄り添いながら、その子に必要なかかわりをしているところです。

たとえば、運動会では年長・年中児はそれぞれの少し高い目標にチャレンジする種目を取り入れるのですが、たまたま今年はケガの回復期の子がいたため、今年の年長・年中児はどうしようか考えた結果、体にも負担がなくみんなで楽しめるケイドロをすることにしました。

それが運動会っぽくないものだったのですが、「運動会はこうでなければならない」という固定概念を外し、発想の転換で取り入れてみたところ、意外に子どもだけでなく大人も一緒になって夢中になり、白熱した“本気のケイドロ”が展開し、おもいっきり楽しめたのでよかったです。

 

カッパ君:このように、“いつもどおりにいかない時にどうするか”を子どもたちは育つ中で自然と学んでいるかもしれませんね。

それでは、最後にこれから保育士になる方、これから朝市センター保育園の職員になる方へのメッセージをお願いします。

 

よっち:特にこれから保育士になる方は、教科書的な知識だけでは勤まる職業ではないため、希望とともに不安も大きいかと思いますが、子どもを通して考え、学び、悩んだときは職員同士でともに考えて成長できる仕事です。ぜひ、私たちと一緒に活き活きと働きましょう!!

 

 

 

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【職員インタビュー②】

 

 

     

 

      まいちゃん:保育士

         女性

              担当クラス:そらのこぐみ

               (5歳児、4歳児クラス)

 

 ワシは、カエルのケロ君です。実は、ひそかに保育園内の警備をしているんだよ。最近、若い保育士が仲間入りしてきたので、こっそりお話を聞いちゃったよ。

 

 

ケロ君:まいちゃんは今年の初秋に関東から仙台へお引越しを機に、朝市センター保育園の職員となったのですよね。仙台に来る前から保育士の仕事をしていたのですか?

 

まいちゃん:仙台に来る前も保育士をしていましたが、その保育園に就職する前に東京ディズニーシーで1年半くらいアルバイトを経験しました。保育士になるということは決めていたのですが、ディズニーシーでも1度働いてみたかったので、保育士をやる前にやってみようと思って。

 

ケロ君:へぇ、そうだったのね。ディズニーシーでの経験は、もしかすると保育士の仕事にも活かせるものがありそうだね。保育士になると決めていたということですが、決めた理由はなんでしたか?

 

まいちゃん:保育士は中学の頃からなりたい職業でした。子どもが好きだったことと、母から向いていると言われたこと、弟の面倒をよく見ていたため、自然と保育士になることをイメージしていました。

 

ケロ君:実際に保育士になってみて、保育士の仕事はイメージどおりでしたか?

 

まいちゃん:イメージどおりではなかったです。その園ごとに、保育の仕方や園のカラーなどが全く違うので、働く保育園ごとに学ぶことがそれぞれ異なるように感じます。

 

 

 

 

ケロ君:保育士はここが大変!というところはありますか?

 

まいちゃん:そうですね、どの仕事も大変かとは思いますが、保育士は体力がないと大変ですね。前の保育園では乳児を担当し、今は4歳児・5歳児を担当していますが、子どもは年齢によって運動量が異なりますので、体力勝負です。

子どもたちは本当にパワフル!声だって大きいです。私は出したこともないような大きな声が出るんですよ、子どもたち。私も負けずに大きな声を出せるようにしないと!と思ってます。

体力づくりや免疫強化は、働きはじめてから慣れる中でだんだんとついてくるところもありますので、これから保育士になる方も、最初からあせらなくても大丈夫ですよ。

 

ケロ君:保育士の仕事に喜びを感じる瞬間はどんなとき?

 

まいちゃん:なんといっても、子どもたちから元気をもらえるというか、素直に「だいすき」とか言われると、それだけで疲れもふっとぶというか、癒されて明日もがんばろうと思えます。

こどもを中心に、毎日たくさんの人とふれあうことができるというところが、うれしいところです。

 

 

 

ケロ君:まいちゃんはこの保育園の前に他の職場も経験し、学生時代の実習も含めて複数の保育園を知っていると思うけど、この保育園に来たときの印象はどうでしたか?

 

まいちゃん:いい意味で衝撃でした(笑)これまでにない、新しい経験がまっていました。

ひとつは、子どもも大人もお互いを呼ぶ時の呼び名です。「さん」や「ちゃん」や「くん」などの敬称をつけなさいと指導する園が多い中で、ここでは敬称をつけず、とてもフランクに近い存在になれます。

あとは、運動会などの行事では保護者の方々の協力も多く、なかなか他には無い園だと思います。

この園に来てまだ日が浅いですが、この雰囲気にもっともっと馴染みたいと思ってます。

 

 

 

 

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【職員インタビュー③】

 

 

 

 

 

ゆきべえ:保育士

     女性(3児の母)

     担当クラス:やまのこぐみ

          (3歳児クラス)

ワタシは、朝市センター保育園に住む魔女です。子どもたちには時々怖がられるけれど、ワタシはいつも保育園の子どもたちをやさしく見守っているんじゃよ。

 

ワタシと同じく、いつも子どもたちをやさしく見守り、熱く関わり、園内を風のように駆け回っている保育士ゆきべえと、めずらしく今日は美味しいお茶を飲みながら、ゆっくり保育についておしゃべりしてみたよ。

 

魔女:ゆきべえが保育士になろうと思ったのはなぜですか?

 

ゆきべえ: 最初のきっかけは、進路を決める時期に、大学の保育科の履修科目が自分のやりたかった内容と一致していたため、保育科に進学したことです。ただ、大学在学中は幼稚園や保育園ではなく音楽教室みたいなところで幼児教育に携われればと考える程度でした。

もともとすごく子ども好きだったとか、子どもと遊ぶことが上手であるという自覚をもっていたわけではなかったので、なぜ今この仕事をしているのか自分でも聞いてみたいくらいです(笑)

 

魔女:実際に保育士の仕事に就いてみて初めてわかったこと、気づいたことはありましたか?

 

ゆきべえ:保育園というと子どもと相対する仕事ですので、世間的には“可愛い”とか“優しい”イメージをもたれそうですが、実際は年齢にかかわらず『ひとりのにんげん』として相対する仕事だと感じます。

姿かたちは確かにかわいい子どもたちですが、子ども騙しは通用しませんので、大人が子どもと本気で向き合うことが求められます。

子どもはかわいい側面だけを持っているわけではないので、そうでない部分もしっかり向き合って、受け止めることを大事にしています。

 

魔女:では、朝市センター保育園の魅力はなんでしょうか?

 

ゆきべえ:あえて言葉で表すと難しいですが、強いて言うなら“パイオニア”でしょうかね。

保育士の感性を信じて自由に任せてもえる保育園です。例えば、保育方針やクラスの取組みなどでは、子ども第一・子ども中心が前提であれば、“こうせねばならない”という枠組みを押し付けられることはありません。

その分保育士の力量が試されますが、子どもたちを真ん中に考え、子どもたちを楽しませたい、子どもたちにたくさんの体験をさせたいという強い思いから、その時できることは最大限何でもやってきました。

特に認可園になる前は、今より保育環境も労働環境も充足しておらず、正に無い無いづくしの環境でしたが、それでも子どもたちとより多くの体験ができるよう保育士ひとりひとりが知恵を絞り、協力し合い、さまざまな事を行ってきました。

面白いエピソードとしては、そらのこ組(年長児、年中児)担任時代に、合宿の中で虹マスの掴み取りを行ったのですが、それを合宿だけの一回で終わらせたくなかったので、通常の保育の中で、子どもたちと秋刀魚を捌いてツミレにして食べたり、次は別の食べ方を味わおうと一夜干しに挑戦したことも。

 

 

 

ある時は屋上に大根を干して切り干し大根づくりにチャレンジ。その時は干した大根が風に飛ばされて量が減っちゃったり、カビがついて食べられなくなってしまったり。想定外のハプニングも子どもたちと体験し、自然の厳しさを学んだこともありました。

さらに印象的な思い出は、冬の厳しい寒さの中で温かい食べ物に食らいつくことで、“生きること”の原点に触れるような経験がしたいと、鶏一羽を丸ごと焼いてみんなで寒空の中ほおばったこともありました。

そういう取り組みに対してもダメとは一言もいわれませんでした。

このような伝説はいくらでも出てきます。それは、子どもに何を伝えたいかというのを突き詰めていくと、型にはまった保育はできなくなるからだと思います。

できないとことがあれば、何で出来ないのか、なぜ制限されるのか、何ならできるのかを常に考えながら、日々保育を考えています。

 

魔女:なかなかできない体験ですね。“保育”というより“人間の暮らし”を体現するような。

 

ゆきべえ:そのようなダイナミックなことは、今現在はなかなか出来にくくなってきていますが、子どもたちのために何をしようかを考え、出来ることは取り入れていきたいと考えてます。なかなかそれを許してくれる園はないのではと思います。

 

魔女:保育園児時代に体験したことが、卒園して成長しても、いつまでもどこかに息づいているように感じる瞬間があるのですが、この話を聞くと余計に納得しますね。

では、保育士の仕事について大変と感じる点はどういうこところですか?

 

 

 

ゆきべえ:体力勝負の仕事という点がひとつ。子どもたちと一緒にパワフルに動きますから。でも体力は寝て食べてなんとか体調管理できます。もう1点は、勤務時間が終わったらスイッチOFFになる職業ではないところでしょうかね。仕事以外の時間でも保育園の子どものこと、保育のことを考えていたり、プライベートの時間に目にするものを保育に結び付けてしまうことがほとんどです。自分は、24時間365日保育士でいると実感します。それを負担に感じてしまうと辛いかもしれないですが、その習慣を楽しむことができれば幸せかもしれません。

 

魔女:朝市センター保育園に向いているなあという保育士像はどんな人ですか?

 

ゆきべえ:そうですねぇ、基本人間が好きな人、自分の素を出せる人のほうが向いているかもしれません。

自分の良い面もそうでない面も表出しちゃう仕事だと思いますので、構えたり、肩肘はったりせずにありのままで人と接することができれば良いと思います。

 

ぜひ、子どもを真ん中に、いっしょに歩いていきましょう。